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2008年7月20日 (日)

狂王の庭

Htbookcoverimage 小池真理子『狂王の庭』角川書店

翔子の母、杳子が他界した。

その三回忌の法要の席で、翔子は知人から母の遺品を受け取る。

それは母の若かりし頃の姿が描かれた絵と、一枚の写真、7冊のスケッチブック。

そしてそのスケッチブックに描かれていたのは、母杳子の悲しい恋の記憶だった・・・

***

目をページの上に這わすように読みふけった。

終始心臓がドクドクと激しく鼓動していた。

狂おしいほどの恋、禁じられた恋。

私はここまで男の人に愛されたことはないし、愛したこともない。

「一目見たときから」なんて、くさい恋物語、私はあまり好きではないけれど、悲劇的な結末を迎えるとわかっていながらも、青爾と杳子の抑えられないどうしようもない感情、割り切れぬ想いに当てられ、私の心は激しく揺れ動かされた。

愛し合っているのに結ばれないなんて悲しいけれど、愛の前に理性をかなぐり捨て、ひたすらに相手を想える人、私、嫌いではないです。

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