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2008年8月28日 (木)

有頂天家族

31956923 森見登美彦『有頂天家族』幻冬舎

京都に住まう狸と天狗と美女、ときどき蛙らが織り成す毛玉旋風ストーリー。

偉大なる父が美味な狸鍋の具となるという、誠に悲しき思い出を引きずりながら糺の森に生きる下鴨一家。

長兄は真面目だが土壇場に弱く、次兄は蛙になって井戸の底深く引きこもり、三男は本話の主人公であり、阿呆の面白主義、末っ子はまだまだ兄たちに頼りっぱなしの泣き虫くん、そして母上は宝塚に夢中で、大の雷嫌い。

そんな家族だが、結束は固く、父亡き後もなんとかかんとか困難に立ち向かい、絆を深めてゆく。

***

図書館への返却日も刻々とせまり、今宵一気に読み倒しました。

今までの森見さんの作品にない、「家族のつながり」、そして「愛」なるものをひしひしと感じ取れる作品でありました。

阿呆で薄汚いけれども、そこには必ず何かしらの純粋さや愛があり、嫌おうとも嫌いになれぬ、何なんだろう愛しさがこみ上げてくるキャラクターたち。

そして何を考えておるのかわからぬ美女。

森見さんの作品には欠かせません。

図書館でこの本を見つけたときには、あやうく奇声を上げそうになるところでした(笑)

だって今まで本屋でしか目に出来なかった代物でしたから。

卒論に関する文献探しという当初の目的も忘れ、本棚からさっと抜き取り、足早にカウンターへ。

あやうく本来の目的を果たさぬまま帰宅するところでしたconfidentdash(ほっ)

まあ、結局後から理性を取り戻した私は、とりあえず卒論の方を優先的に進めることにしたので、読了は今頃にいたるわけなのですがsweat02

何はともあれ、この本も是非に私の本棚へ加えたい一冊であります。

図書館へ返してしまうのは本当に名残惜しい・・・

夜明けのコーヒーを啜りながら、こう思うのです。

赤玉ポートワイン・・・偽電気ブラン・・・誠にあるのならば是非飲んでみたい・・・bar

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コメント

こんばんは!
森見さんの怪しい世界、タヌキが主人公でびっくりでした。面白い物語でしたね。
「面白く生きるほかに、何もすべきことはない」魅かれた言葉でした。
>赤玉ポートワイン・・・偽電気ブラン・・・誠にあるのならば是非飲んでみたい・
私も同感です♪

投稿: chii | 2008年8月28日 (木) 22時59分

chii様
>「面白く生きるほかに、何もすべきことはない」
すごいお言葉ですよね。
人生楽しいばかりじゃないよ、というのが人の世の常ですが、内心本当に望んでいるのは、悔いの残らない面白おかしい人生。
実現したいものですね~

投稿: じょせ | 2008年8月28日 (木) 23時08分

ジブリ作品の「平成たぬき合戦 ぽんぽこ」を連想させる愉快な作品でしたね。
そしてただ愉快なだけじゃないところがこの作品の良さですよね。

でも一番気に入ったのはやっぱり海星ですね。
銭湯でぽつりと謝るシーンが素晴らしかったです。
本当に、本棚に置きたい本ですよね。

投稿: buudy | 2008年8月29日 (金) 21時47分

buddy様
本当に!「平成たぬき合戦 ぽんぽこ」でしたねhappy01
ジブリではたぬき同士は仲が良かったのに・・・

海星さんは口は悪いですが、何かと矢三郎の家族を気にかけてくれる憎めない子でしたhappy01
私は亡き総一郎さんが好きでした。
名言がたくさんありますしup

投稿: じょせ | 2008年8月29日 (金) 22時31分

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