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2008年10月13日 (月)

福袋

Htbookcoverimage 角田光代『福袋』河出書房新社

謎で不可解な届け物や依頼、または同僚や夫など身近な人の不可解さに出くわした時、あなたならどうするか。「箱おばさん」など、8編の短篇を通して直木賞作家が鮮やかに開く、人生のブラックボックス。(抜粋)

***

「なんだなんだ?!」とつかの間のドキドキ感、夢を見せておいて、実は・・・

というような短編がつまっています。

私が好きだなと思ったのは、<白っていうより銀>という短編。

離婚届を二人揃って提出しに行った日、生実は見知らぬ若い女に赤ちゃんを少しの間だけ預かっていて欲しいと懇願される。

成り行きで預かってしまった生実であったが、可愛い赤ちゃんの笑顔、ぬくもりに癒され、元夫龍一との結婚生活を回想する。

この赤ちゃんを預かったことをきっかけに、もしかしたらまた龍一とよりを戻すのかなと思いきや、やっぱりそうはならないというところが、ちょっと淋しいけれど好きでしたhappy01

生実は「もしかしたら・・・」とほのかな期待を抱くのですが、そう上手くはいかないのが世の常。

でもかといって100%悲しいわけではなくて、その赤ちゃんを預かっている間だけ、ちょっとだけ、生実が夢見た家族がそこにあって、それは温かくて、柔らかくて・・・

私の目は、少しうるっとしてしまいましたweep

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