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2008年12月12日 (金)

つくもがみ貸します

Htbookcoverimage 畠中恵『つくもがみ貸します』角川書店

江戸、深川の片隅に「出雲屋」という小さな古道具屋兼損料屋があった。

ここは、お紅と清次という若い二人が切り盛りしている。

しかし、ここ「出雲屋」はただの古道具屋兼損料屋ではない。

長い年月を経て、付喪神となった道具たちがおわす店なのである。

付喪神たちは人と会話を交わすことはないけれど、やれおしゃべりが大好き!

己たちで好き勝手におしゃべりをし、お紅と清次はそれをただただ横で聞き流すか、聞き耳を立てるか・・・。

付喪神のおしゃべりが、事件を解決し、そしてときにはかき乱す、そんな話を集めた一冊。

***

可愛らしいお話でした。

「しゃばけ」シリーズとはまた少し違った「妖」のお話。

百年以上の歳月を経て付喪神たちと、お紅、清次とのかけあいが微笑ましいですhappy01

付喪神たちは、まだ20歳そこそこの二人を青二才だと思っているし、お紅と清次は彼らをよくしゃべる道具だと思っている、そのちぐはぐな具合がこの本の魅力の一つです。

でも、昔は本当に物を大切にしていたのですよね。

当時の人たちの「もったいない」精神の賜物でしょうが、百年以上も形をとどめる作品を作る職人さんたちの技術もまた素晴らしい!

今は簡単に物を使い捨てにしてしまう時代。

私たちは先人に学ばねばなりませんねbearing

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