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2010年4月 3日 (土)

『おそろし』

Htbookcoverimage 宮部みゆき『おそろし』(角川書店)

17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに、ぴたりと他人に心を閉ざしてしまった。ふさぎ込む日々を、江戸で三島屋という店を構える叔父夫婦のもとに身を寄せ、慣れないながら黙々と働くことでやり過ごしている。そんなある日、叔父・伊兵衛はおちかを呼ぶと、これから訪ねてくるという客の対応を任せて出かけてしまう。おそるおそる客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていく。いつしか次々に訪れる人々の話は、おちかの心を少しずつ溶かし始めて…哀切にして不可思議。宮部みゆきの「百物語」、ここに始まる。

***

この本が出た当初は、このあらすじを読んでもさして興味がわかなかった。

ただ今回は、たまたま図書館に行ったときにめぐり合わせたということで、こうして読了と相成ったわけなのですが、

「ああ、なぜ私はあの時(出た当初)この本を手に取るのをためらったのだろうか・・・」

久々に一気に読み終えてしまいました。

すがすがしい心持です。

あまり書くとネタばれになってしまうので避けますが、

私はどうしても松太郎さんに肩入れしてしまいましたね。

おそろしい言葉を遺していった青年でしたが、

なぜか最後の最後まで、彼の動向から目が離せませんでした。

なぜだか、ハリー・ポッターのスネイプ先生のことが頭の中をよぎりました。

切なくて、いとおしい。

そんな気持ちになるのです。

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作家ま行」カテゴリの記事

コメント

今、私は宮部みゆきさんの「ぼんくら」を読んでいます。
じょせさんはもうお読みになりましたか?
まだでしたらオススメです。
時代物がやっぱり好き!そう実感できます。
この本もいつか読んでみますね。

投稿: わった | 2010年4月 4日 (日) 08時22分

わった様
お久しぶりです^^
私も『ぼんくら』大好きです。
読み終わりましたら、是非是非、感想お聞かせくださいね♪
ビバ★時代物^^

投稿: じょせ | 2010年4月 4日 (日) 09時06分

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