作家は行

2011年8月21日 (日)

『やなりいなり』

畠中恵『やなりいなり』新潮社

しゃばけシリーズ最新作です。

このシリーズも早くも10周年を迎えたとか。

おめでとうございますbell



内容は江戸に流行った恋の病のお話に始まり、

藤兵衛が伴ってきた思いもよらぬ、妖の話や、

空の彼方に住まう妖の話などなど。

久々に若旦那のご友人の登場もありましたけれど、最後のお話がちょっと淋しい読後感・・・

ときどきこうして、死であるとか、別れであるとか匂わせますよね、畠中さんは。

私は若旦那にはまだまだ長生きしてほしい。

そして栄吉さんにはまた、まずい餡子を作ってほしいです(笑)

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2010年7月31日 (土)

『聖女の救済』

Htbookcoverimage 東野圭吾『聖女の救済』文藝春秋

会社社長が自宅で毒殺された。女性刑事・内海薫は離婚を切り出されていた妻を直感で疑うが、妻には鉄壁のアリバイがあった。捜査が難航するなか、湯川が推理した殺害方法は、「虚数解」だった…。

***

図書館でようやく出会えたあなた。

今回の相手は 虚数解 とやらです。

いろいろ考えてしまいました。

結婚するということ、何にどう価値を見出すのかということ。

深いです、湯川先生。

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2010年4月 2日 (金)

『まんまこと』

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畠中恵『まんまこと』(文春文庫)

江戸は神田、玄関で揉めごとの裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか。

***

近くの図書館では、人気なのか、なかなかその姿を拝めなかった本書が文庫になったということで、いそいそと本屋で買ってまいりました。

久々の読書です。

さて、

読書から離れていた私でも読みやすかった内容でございました。

「しゃばけ」シリーズともどこかつながるような、人情ミステリー。

のらりくらりとした主人公が、麻之助という男だったのですが、

これいっそ、ちらちら見え隠れしていたお由有さんとの恋模様はなかったほうが、すっきり読めたかな?(私的見解なのでお許しくださいね、畠中さん)

だってお寿ずさんの立場というのもあるので、

この微妙な三角関係はいかんせん。。。

コーヒーカップの底に溜まっていた、溶けきれていなかった砂糖をちろりと舐めるような、

あのラスト。

うーん、うーん・・・



でもどうこう言いながら、

畠中さんの時代物は読みやすくて好きなんですけどね、

また買っちゃうんでしょうけどね(笑)

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2009年9月 6日 (日)

『みぃつけた』

Htbookcoverimage 畠中恵『みぃつけた』新潮社

家鳴と一太郎の出会いの物語。

私に子供がいたら、読んで聞かせて、「しゃばけ」入門させるんだけどなあ~(笑)happy01

児童書タッチなので、あっというまに読めます。

心がほっこりと温かくなりますよheart01

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2009年8月22日 (土)

『ころころろ』

Htbookcoverimage 畠中恵『ころころろ』新潮社

ある朝起きると、目から光りが奪われていた!その理由は、空前絶後のとばっちり?長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうなる、若だんな?絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。
(抜粋)

***

待望の新刊でした。

久々の長編になるのでしょうか。

若だんなの幼いころのエピソードから繋がっていた縁の物語です。

佐助の優しい旦那さんぶりや、

若だんなの初恋のエピソードも・・・heart01



けっこうさくさく読めたような気がします。

若だんながちゃんと目の光を取り戻せるのかどうか、気になって気になって、就寝前に読みきってしまいましたhappy01

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2009年5月30日 (土)

『ガリレオの苦悩』

Htbookcoverimage 東野圭吾『ガリレオの苦悩』文藝春秋

落下る・・・ドラマ「ガリレオ エピソードФ」でのトリック、その1です。

操縦る・・・ドラマでのトリック、その2です。

密室る・・・湯川の友人が経営するペンションで起こった密室事件。

指標す・・・ダウジングをする少女と湯川の対峙。

攪乱す・・・「悪魔の手」と名乗る人物からの殺人予告が警視庁と、なぜか湯川に対して送られてきて。。。

***

トリックがわかっている話は、けっこうバンバンページを飛ばしながら読みました。

話に聞いていたとおり、本作から内海刑事も登場してきます。

どんな感じになるのやら怪訝しながら読み進めていたのですが、ドラマの内海刑事よりも好感が持てる感じになっていました。

冷静で、女刑事っぽかったです。

ストーリーに関しては、「密室る」のトリックは結構好みでしたnote

何せとてもわかりやすかった(笑)

わかりやすい中にも最新技術が盛り込まれていて、さりげない面白さがありました。

この調子で『聖女の救済』も読みたいところですが・・・古本屋さんに現れるのはいつになることやら(笑)

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2009年5月21日 (木)

『ほんじょの虫干。』

Htbookcoverimage 本上まなみ『ほんじょの虫干。』新潮社

自分で貯めたお金で、本屋に行き、「これが欲しい」と心から恋する一冊に出会って手にとり、レジに行き、お金を払う間にレジ横に「いいな」と思う栞を見つけたりしたら、それを1枚はさんでもらって店を出る。

で、それをかかえて歩く道々のうきうきした気持ちは、子供の頃から今にいたるまでちっとも変わっていません。それは本当に何もいらないくらい幸せなひとときなのです。

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この本文が一番好きでしたhappy01

この本上さんのエッセイは、手紙か日記を読んでいるかのような書き方がなされていて、すごく親しみが持てました。

本好きに悪い人はいない!と改めて思いますbook

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2008年12月12日 (金)

つくもがみ貸します

Htbookcoverimage 畠中恵『つくもがみ貸します』角川書店

江戸、深川の片隅に「出雲屋」という小さな古道具屋兼損料屋があった。

ここは、お紅と清次という若い二人が切り盛りしている。

しかし、ここ「出雲屋」はただの古道具屋兼損料屋ではない。

長い年月を経て、付喪神となった道具たちがおわす店なのである。

付喪神たちは人と会話を交わすことはないけれど、やれおしゃべりが大好き!

己たちで好き勝手におしゃべりをし、お紅と清次はそれをただただ横で聞き流すか、聞き耳を立てるか・・・。

付喪神のおしゃべりが、事件を解決し、そしてときにはかき乱す、そんな話を集めた一冊。

***

可愛らしいお話でした。

「しゃばけ」シリーズとはまた少し違った「妖」のお話。

百年以上の歳月を経て付喪神たちと、お紅、清次とのかけあいが微笑ましいですhappy01

付喪神たちは、まだ20歳そこそこの二人を青二才だと思っているし、お紅と清次は彼らをよくしゃべる道具だと思っている、そのちぐはぐな具合がこの本の魅力の一つです。

でも、昔は本当に物を大切にしていたのですよね。

当時の人たちの「もったいない」精神の賜物でしょうが、百年以上も形をとどめる作品を作る職人さんたちの技術もまた素晴らしい!

今は簡単に物を使い捨てにしてしまう時代。

私たちは先人に学ばねばなりませんねbearing

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2008年8月11日 (月)

いっちばん

Htbookcoverimage 畠中恵『いっちばん』新潮社

幼馴染の栄吉がお菓子作りの修業に行ってしまっため、少々淋しくなってしまった若だんな。

そんな若だんなを見るに見かねて、鳴家、屏風のぞき、鈴彦姫らは、誰がいちばん若だんなを喜ばせられるプレゼントを贈るか勝負をすることに。

妖たちが品物探しに奔走する「いっちばん」を始め、「いっぷく」、「天狗の使い魔」、「餡子は甘いか」、「ひなのちよがみ」5編を収録。

「しゃばけ」シリーズ最新刊。

***

図書館から借りていた本を優先させて読んでいたら、発売されてから読み終わるまでにずいぶんと時間がかかってしまいましたsweat02

ああ、でも今はすっかり読み終わって気分は晴れ晴れとしています。

今回も長崎屋では、一悶着も二悶着もあるようでhappy01

私が特に好きだなと思ったのは、「餡子は甘いか」と「ひなのちよがみ」でした。

「餡子は甘いか」は修業先での栄吉のお話で、今回は本当にお菓子作りに見切りをつけようか否かという、ちょぴっとシリアスな面もありました。

>「駄目なんだ。どうしてだ。何で不味いんだ?駄目だ。駄目、駄目、駄目!駄目で駄目でだめだめだめ・・・・・・」

「畜生・・・・・・」

でも悩んだ末、栄吉さんはやっぱりお菓子作りを続ける決心をします。

才能がなくったって、好きだという気持ちと努力で勝負すると固く決意するのです。

はなから才能がある人より、才能がなくて努力する人のほうが私は好きですね。

だってそのほうが格好良いですhappy01

今日改めてそう思いました。

そして、もう一方の「ひなのちよがみ」は、厚化粧だったお雛ちゃんの素顔が明らかになったお話。

誰もが見違えるような可愛らしいお嬢さんになったお雛ちゃんでしたが、きれいなものには何かと困った悩みがついてくるもので・・・

お雛ちゃんに言い寄る男の出現で、若だんなにもとばっちりがきてしまったり、心落ち着かぬ展開にもなりますが、結果的には学ぶところも多々有り、若だんなも一つまた成長するのです。

商いをするのって、やっぱり大変なんですねsweat01

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2008年7月18日 (金)

とっても不幸せな幸運

Htbookcoverimage 畠中恵『とっても不幸せな幸運』双葉文庫

ちょっとひねくれているけど、料理上手で世話好きな店長のいる酒場。

くせもの常連客が集うこの店に、いわくつきの「とっても不幸せな幸運」とラベルのついた缶が持ち込まれる。

缶のふたを開けると・・・

(裏表紙より抜粋)

***

畠中さんの書かれた現代ものです。

「しゃばけ」シリーズしか読んだことがなかったので、今回思い切って時代もの以外にチャレンジしてみました。

感想ですが・・・

もう少しファンタジーな内容を期待していたので、結構肩透かしになってしまいましたsweat02

設定は好きな感じなのですが、私の場合、あまり感情移入ができず、実は途中放棄down

誠に私見ではあるのですが、畠山さんの作品は現代ものより時代もののほうが好きです。

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